パソコンを譲渡するときはアカウントに注意

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パソコンを買い替えるとき、古いパソコンはどうしますか?
office付きのパソコンは非常に多いと思いますが、譲渡するときはアカウントに注意が必要です。
理由はバージョンが2013以降のofficeは、アカウントに登録しなくては使えなくなってしまったからです。
一度アカウントに登録ししたofficeは最初に登録したアカウント以外の別のアカウントに登録しなおすことはできませんので、未処理の状態でパソコンを手放すと、アカウントも他人に渡してしまうことになります。
セットアップ用のCDが付属されていた、バージョンが2010以前のofficeは、アカウントに登録しなくても正確なプロダクトキーを入力すれば使えますが、利便性を高めるためにアカウントに登録していると、同じように最初に登録したアカウント以外の別のアカウントに登録できなくなります。


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どう処理すればよいか

一番良い方法は、パソコンデータを完全抹消するアプリを買って、ご自身でデータを消去してから手放すことです。
これは他人に譲渡しないことが大前提となります。
他に知識のある方は、リカバリー(パソコンを初期状態に戻す)をかけてから手放す方法です。この方法は、再度ご自身のアカウントを設定しないようにくれぐれも注意してください。もう一度ご自身のアカウントを設定してしまったら、何の意味もなくなってしまいます。
あとは、データを消去してから処分してくれる業者を探し、依頼する方法です。この方法の作業内容、は業者を信用するしかありません。

よくない例

よく聞く事例で、買い替え等でいらなくなったパソコンを友人や会社の同僚にあげてしまう例です。
法的に譲渡が成立していれば、officeにアカウントの登録がいらなかった時代は問題ありませんでしたが、officeをアカウントに登録しないと使用できないようになってからは、古いパソコンを他人に譲ってしまうと、そこからアカウントにログインできてしまうからです。

仮に、信用できる友人に譲渡したとしても、そこからまた他人の手に渡ってしまったらもうわからなくなってしまいます。万が一、ハッキングができる人の手に渡ったら、パスワードは簡単に破られてしまいますし、ログインしたままの状態で他人の手に渡ってしまう可能性もあります。
マイクロソフトのサブスクリプションを利用している場合など、アカウントにクレジットカードを登録していると、かなり危険な状態になります。

Microsoft365を利用している場合がそうです。

危険な例①

このブログを書いている今、Microsoft365のサブスクリプションを利用していると、自分の所有しているすべてのパソコンにoffice365をインストールすることができます。1台の利用でも3台の利用でも、金額は同じです。
仮に、譲渡しようとしているパソコンにoffice365をインストールしたままで、ログイン状態の場合が最悪パターン。
クレジットカードの中身が丸見えということです。

危険な状態②

「譲渡しようとしている相手に義理もあるし、ログアウトしておけば大丈夫だろう。」なんて考えていたら大間違いです。
ログアウトしても、パソコンのどこかにパスワードを記憶させていませんか?
ここではパスワード管理の仕組みは書きませんが、利便性を高めるために、パソコンにはパスワードを記憶しておく仕組みがあります。

危険な状態③

officeだけに気を取られていてはダメなんです。
Microsoft365を利用していて、パソコンのユーザーをMicrosoftアカウントでログインしていたら、これも同じことになってしまいます。


これからの時代、一番良いのは安易に他人に譲渡しないことです。これは、友人が信用できるできないの問題とは違います。その友人に知識がなく、そこから親切心で他の方の手に渡ることも十分考えられ、トラブルが発生することも十分に考えられます。

譲渡したいとき

では、どうしても譲渡したい場合、どのように処理すればよいのでしょうか?

本来、他人に譲渡しないのが一番ですが、「とは言っても」という場合、個人用のファイルを削除する形でリカバリーをかけると(パソコンを初期状態に戻す)、office自体も削除され、アカウントもそのパソコンからはログアウトされて一般の方には解析できなくなります。(※高度なハッキングの知識があれば解析は可能)
あとは、お譲りする方にofficeだけご自身で購入してもらうか、officeなしで使用してもらうことです。通常、中古で販売されているパソコンがこのパターンか、ハードディスクが交換されたものになります。

具体的な処理方法は次の方法になります。

①ご自身でリカバリーをかける

まず、ご自身でリカバリーをかけてみるのが、一つの方法です。失敗するリスクはありますが、試してみる価値はあるかと思います。
しかし、時間がたっぷりあるときに行いましょう。パソコンの性能によって大幅に変わりますが、最低半日(4時間以上)はかかると思ってください。当パソコン教室の事例をあげると、リカバリーに10時間以上かかったパソコンもあります。

また、途中で絶対に電源を切ってはいけない作業があります。万が一途中で電源を切ってしまうと、パソコンが立ち上がらなくなってしまい、完全な故障状態となります。
こうなってしまったらあきらめて処分すればよい話ですが、パソコンの中には完全なものではありませんがデータが残っています。
このデータを完全に消去するために、ここから正常な状態に戻すには、知識がないと難しい作業になります。
業者に依頼すると、リカバリー以上の修理代金がかかると思ってください。

ご自身でリカバリーをかける場合は、上記のようなリスクを考えたうえで、実行してください。

②譲渡する方に委ねる

譲渡する方が信頼している方であれば、その方にお任せするのも一つの方法です。この方法はその方が、リカバリーの知識を持っていることが大前提です。
ただし、口約束だけでは、後からトラブルが発生する場合がありますので、ご自身で最終的に確認できない状況になってしまいそうな場合は注意が必要です。

③業者に依頼

あとは、最初から業者にリカバリーを依頼してしまうことです。
ノート型パソコンか、デスクトップパソコンか?使える状態まででよいのか、最新の状態にした方がよいのか?またパソコン本体の性能によっても価格が違いますので、信頼できる業者に相談するとよいかと思います。
参考価格として15,000円~25,000円位はかかると思ってください。
注意事項として、パソコンの製造時期により変わるのですが、普通に使える状態から最新の状態に更新しただけで5時間以上かかった事例が当パソコン教室にあります。このような、どこまで仕上げるかの作業が価格に反映されてきます。


パソコンを手放すときはご注意ください。


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