なぜ「ローマ字入力」で覚えるの

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パソコン初心者の方によく聞かれる質問なのですが、「ひらがなで文字を入れたらだめですか?ローマ字で入れるより、分かりやすいし、簡単だし、早いと思うけど。」といった内容で質問されることがあります。この質問、意外と多いのですが、勘違いしてはいけないのが、だめ!とか、いけない!と言っているわけではないのです。どうしてもというのなら、かな入力で覚えても良いのですよ。しかし、決してかな入力のおすすめは致しません。ローマ字入力をおすすめします。


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ローマ字入力とかな入力の比較

では、実際にどうなのかということを比較してみます。

覚えなくてはいけないキーの数

ローマ字入力の場合、覚えなくてはいけない「A~Z」までのキーの数は26です。
かな入力の場合覚えなくてはいけない「あ~ん」までのキーの数は46です。
この数を見ただけでも、ローマ字入力の方が覚えるキーの数が少ないですよね。合わせてWordやExcelと言ったように、英語のスペルも覚えなくてはいけないのでかな入力で覚えると、かなキー+アルファベットキーを両方覚えなくてはいけないのです。
結果ローマ字入力の場合26キー
かな入力の場合46+26=72キー
覚えなくてはいけないことになります。約2.7倍の数です
(※文字を入力するためのキーの数で、数字や記号の数は入っていません。)
実際この説明だけで、私が教えた方全員がローマ字入力を選択しています。

どちらが早く入力できる

仮に、どちらも完全にキーの位置を覚えているとします。ローマ字入力とかな入力、どちらが早く入力できるかとなった場合、ローマ字入力は「あいうえお」以外は2キー以上押さないと入力できず、やはり1キーで1文字が入力できることが圧倒的に多いかな入力の方が、物理的に早いことになります。
しかし、かな入力は一番上の段を押さないと入力できない文字があります。ローマ字入力の場合は一番上の段を使うのは数字の場合のみです。
ささいなことですがかな入力の場合指の移動距離が多くなるので、押す数が半分になっても、ローマ字入力の2倍のスピードで入力することはできないでしょう。
他に、かな入力は、ローマ字入力の約2.7倍のキーの位置を覚えなくてはいけないので、覚えるまでに単純に2.7倍の時間がかかるかもしれないですね。
また私見になりますが、一番上の段はキーが押しづらく、手が小さい方は手を浮かせていないと届かなかったりするので、長い時間入力すると、手が疲れやすくなります。

「ローマ字入力」で入力する人の人数

では、ローマ字入力とかな入力を、それぞれ使用している人数はどのような比率になっているでしょうか。
とは言っても、これは正直分かりません。私自身、今までであった方でかな入力をしていた方は、生徒様を含めても数人しかいませんので、私の周りでは99%以上の方がローマ字入力をしています。
しかし、「シニアの方などで、かな入力する人意外といるよ」と言う話は聞くことがあるので、シニアの方などは、かな入力をしている人はたくさんいると感じているかもしれませんね。
仮に、かな入力の方が早く入力出来たとしても、ここまで比率が違うと、仕事で使う場合などは特に周りに合わせることが大切でしょう。

事例

いくつかの事例なのですが、かな入力に対して、あまり良い印象はありません。
●遅番で出勤したらパソコンがかな入力になっていて、そのとき、事務所内にだれも直せる人がいなくて、通常1時間程度で終わる仕事が4時間かかった。と言う事例。
●パソコンは社内で共同使用するが、一人だけかな入力をする人がいて、その人が使った後、毎回かな入力になっていて元に戻してくれず、正直迷惑している。と言う事例。
●昔パソコンをやり始めたとき、かな入力で始めたが、覚えなくてはいけないキーが多すぎて全然覚えられなかった。ローマ字入力に変えたら、あっという間にすぐ覚えた。という事例。
このように事例を見ても、ローマ字入力を使う人数が、圧倒的に多くなることが納得できます。


以上のようなことから、当パソコン教室ではローマ字入力をおすすめします。


参考記事>>IME日本語入力システムはWindowsに標準装備


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